●概要・地勢
名寄市は、平成18年3月27日に名寄市と風連町がひとつに合併し、新「名寄市」として新たなスタートを切りました。名寄市は旭川市より北に80kmに位置し、名寄盆地の地名にもなっているように北海道・道北の上川地域の天塩川が形成する「名寄盆地」のほぼ中央に位置し、東西には北見山地と天塩山地が連なっています。東は、雄武町・下川町、西は幌加内町、南は士別市、北は美深町と境界を接しています。
●気候・自然
夏と冬の寒暖差が激しく(最高最低39.3度〜−38.5度)、冬以外でも盆地特有の昼と夜の寒暖差が大きい気候です。その寒暖の差のおかげで作物は全般的にとても甘みの強い(糖度が高い!)大変おいしい物が収穫できる地域です。寒暖差がもたらすものは糖度だけでなく、病害虫の発生も抑制するため「クリーン農業」適した、まさに自然の恵み豊かな土地であると言えます。冬はその寒冷により、ダイヤモンドダストやサンピラーという、なかなか見ることの出来ない自然現象を楽しむことができます。
●地域
地域は、天塩川とその支流・フーレベツ川の合流点に町が広がっている風連地区、智恵文地区を境に北側の智恵文地区、そして中央に位置する名寄地区の3地区に分かれます。
●農業
この地域の農業は稲作地域と畑作地域の2パターンに大きく分けることができます。風連・名寄地区は稲作中心、智恵文地区は畑作中心です。また、両地区で酪農や肉牛・養豚も盛んに行われており、幅広い農畜産業が展開されている街です。
風連・名寄地区の水田では、皆さんが普段口にする「うるち米」と「もち米」を生産しています。雨竜山脈を背景に肥沃な美田が広がり、全国でも有数の面積と品質を誇る「米生産団地」であり、北海道一のもち米耕作面積を誇っております。もち米はその品質の高さを買われ、有名な関西伊勢の「赤福」の原料にもなっております。
智恵文地区は畑作専業地帯です。アスパラガス・じゃがいも・かぼちゃ・とうもろこし・ビート・豆類・小麦などの様々な農作物を作っております。アスパラガスは全国でも有数の産地として有名で、日本テレビ系列の「どっちの料理ショー」の特選素材に取り上げられた程の品質を誇っております。じゃがいもは加工用がその品質から「ポテトチップス」などにも使われております。かぼちゃはえびすかぼちゃの主産地として有名で、全国各地に発送されております。
風連・名寄・智恵文の各地区で展開される畜産業では、牧草の面積は東京ドーム約400個分におよび、乳牛・肉牛・養豚等を幅広く展開しています。決して戸数は多くはありませんが、近年では乳質改善大賞を受賞した酪農家や、農林水産大臣賞受賞(最優秀賞)並びに優良賞を受賞する養豚農家もあり、畜産先進地区と比べても遜色のない品質と、「MILK LAND北海道」の名に恥じない安心・安全で良質な牛乳を生産しています。将来に向かって更なる飛躍を目指しており、作物と併せて畜産業も大変も盛んな地帯となっております。
豊かな自然と良好な環境の中で良質な特産物が数多く実る地域です!各特産品に関しては特産品のコーナーにて詳しく載せておりますのでそちらもご覧下さい。